輸送機工業

機体部品製造・組立

生産技術

生産技術課は生産現場に携わる中で、作業工程を計画し、 生産に必要な器工具の選定や治工具を設計・製作しています。
また、作業工程の改善や生産現場からの改善提案をお客様と調整・ 実行しています。
治工具の設計においては、CATIA V5(3次元CAD)を 使用し、製品形状を立体的に見ながら設計・図面化を行っています。
また、レ-ザ-トラッカ-(3次元測定器)を 使用して高い測定データを基に、高精度な組立治具を製作しています。

CATIA

CATIA

機体情報の取り扱いや、治具・工具などの3Dモデリング、製図などに使用しています。

レーザートラッカー

高精度で信頼性の高いポータブル3次元測定器です。
主に機体の組立作業用治具の組立作業や精度確認検査に使用しています。

レーザートラッカー
接続概念図 接続概念図 接続概念図

機体部品製造

飛行機は大小の翼や、輪切りにされた胴体、エンジン、車輪などを別々に組み立て、最後にこれらを組み合わせて完成します。
輸送機工業は、飛行機の「この部分」を、「こんな技術を使って」作っています。

スキン

スキン
  1. 飛行機の外板です。
  2. 胴体用のスキンや、翼用のスキンなど、いろいろな種類があり、それぞれ形状も異なります。
  3. ストレッチャーという機械でアルミ合金板を型に押しつけ、板を延ばしながら成形します。
  4. その後、余分な部分を切り落として、部品として完成します。
  5. 100 ton ストレッチ成型機
  6. 300 ton ストレッチ成型機

ストリンガー

ストリンガー
  1. 飛行機の胴体を補強する細長い部品で、「縦通材」とも呼ばれます。
  2. 主に胴体では前後方向に向けて取り付けられています。輸送機工業では777で1機あたり、数百種類のストリンガーを製作します。
  3. スキンが複雑な曲面となる部分では、繊細な曲げ加工(矯正)が必要なので、単純なようで作るのが難しい部品です。

機体部品組立

機体部品組立

弊社では、機体の中央翼(主翼の付け根部分)部位のサブ組立作業を行っています。

アルミ大型部材

アルミ大型部材
  1. 「アルミ大型部材」とは、客室の床板を支えるための骨組みです。
  2. 航空機の強度を出すために部品同士をリベットで留め、そのパーツを何本も並べて組み立てていきます。
  3. オートリベッターという機械で気が遠くなる数のリベットを打った後は、手作業にて機械で打てないリベットを打っていきます。この部材だけで、数千本のリベットを使用しています。
  4. オートリベッター